ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2013-08-21)
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○ゲームの中の世界を舞台にした、ディズニーの3Dアニメーション映画。
所々に出てくるレトロゲームネタがクスリと笑わせる良作です。クッパもベガも出てくるよ!
○版権キャラはほとんど客演みたいな物ですが、こうしてちゃんと映画に出てくる所を見るといろいろ思う所があります。ほとんどが日本発のキャラクターばかりなので、あの頃は本当に第一線を走ってたんだなと再確認出来ますね。
○物語の筋としては、レトロゲームの悪役キャラと最新レースゲームの不具合キャラが、自分たちの不遇な立場を変えようと共に頑張っていくお話。
二人が少しずつ友情を育んでいくさまはとても微笑ましく、楽しくみれます。
○最初の方はゲームの世界を行ったり来たりするのでお話がバラバラになっていて、統一感ないなーと思ってみていたのですが、後半に今まで全ての伏線が収束していく感覚は、とても爽快感がある物でした。この良質な脚本はなかなか出来る事じゃない。
冒頭ゲームの説明でなされた悪役ラルフはマンションの住民によって屋上から持ち上げられ、下に落とされるという流れが、ラストでそのおかげでゲーム機筐体の画面の向こうが見えて、ヒロインの活躍してるゲーム画面を見ることが出来るとか、そこに落とし所を作るのかと驚きました。
○孤独で皆から邪魔扱いされている者たちが身を寄せ合って何かを成し遂げようと頑張っているのを観ると涙腺がゆるみます。
ヒーローに成りたがっていた主人公ラルフが、ヒロインのために壊すだけの自分という存在を受け入れる所なんて、本当に感動できる場面ではないでしょうか。
○ゲーム好きにはもちろん、単純な映画としてとても良く出来ている作品なのでオススメです。
エンドロールのドットアニメーションまで楽しめる、まさに骨までしゃぶりつくせるぐらいの一品ですよ!
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