○『ドッグヴィル』という映画が大好きです。
○背景美術が黒い床の上に白い線で区分けしてあるだけという目先のビジュアルでも目を引く作品です。
あるはずが無い壁をあるものとさせている俳優たちの演技もなかなか面白い。
○あらすじとしては『ドッグヴィル』という村にマフィアと思われる男たちから逃げてきた女性が、村を隠れ蓑にしてもらう代償として献身的な奉仕を行う事になり、それが村人の傲慢さを引き出していき……というお話。
○正直終盤までものすごい胸糞展開が続くのですが、それがあった故のラストを駆け抜ける爽快感というか、爽快感を観客が感じてしまうが故の罪悪感みたいな。そんな雑多な感情が見ていて駆け巡る映画です。
○繋がれた犬の意味とか、力の行使による教育だとか、主人公の選択は現実世界では誰が行っている物なのかとか、いろいろ考える事ができる作品なのですが、
ただ単純に見ていて楽しめる作品だというのが重要だと思います。
こうやって観客を引き込める映画はとても良い! エンタメと芸術が合体したかのようだ。
ジェネオン エンタテインメント (2004-07-23)
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