○つい先日「百舌谷さん逆上する」するという漫画の10巻が発売されまして、これで見事完結いたしました。
私はこの漫画がとても大好きだったので、嬉しいというかちょっと寂しいというか複雑です。
○どんなお話かと申しますと、好意を素直に表すことが出来ないという「ツンデレ」を性格上の問題ではなく、先天的な病気として扱っているいくらでも真面目な方に振れる設定にしときながら、どこかバカをやらかしているお話です。多分ジャンルはコメディーなのでしょうけど、それだけでは収まらない感情の幅を感じさせるというか、人を愛する事って何なのかとか哲学的に考える事さえ出来そうな作品です。
○もっと簡単に説明しますと、好意の裏返しとして暴力を振るうことしか出来ない百舌谷さんが、ドMの樺島くんを折檻する事で愛情とは何たるかを知る話です。
ひっでえ話だ。でもこれで感動出来るんだからすごい。
○良い作品ではあるのですが、さすがに10巻は長すぎたと思います。途中でキャラが走りだしたのか、人物相関図がしっちゃかめっちゃかになり、主役である百舌谷さんが疎かにされてしまったので、物語の完成度は多少下がっております。
それでも3巻までの怒涛の疾走感とそれに伴う感動は間違いなく名作レベルですので、是非とも3巻までで良いので見て欲しい漫画です。バカバカしいのに感動出来るというとても不可解な状況に陥る事が出来るのは間違いありません。
○とてもオススメなので、是非一度手にとって見てください。
○酷いカラーコマですが、すごい感動シーンだったりします。
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