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○11歳の少年とまるで全てを見通すかのような不思議な振る舞いをする老人との心の交流を描いた映画です。
 特筆すべきは人が共通意識として持っているようにさえ思える煌めく少年時代の、美しさと儚さを描いた作品だということでしょうか。経験したことないはずなのに懐かしく、どこか気恥ずかしくなるような光景を撮る事に成功していると思います。


○まず登場人物の設計なのですが、主人公であるボビー少年には父親が居ません。これ大事。その設定があるからこそ老人との交流に説得力が生まれるというか、亡き父親を重ねているのねと理解できるというか。小技ですけどこういうのは大事ですよね。


○不思議な老人テッドは自分は『何者か』に追われているのだと少年に話します。彼の語るその言葉には何の説得力も無い、老人のたわごとだと切り捨てても良いのですが、この映画が少年目線で描かれているのでどこか捨て置く事も出来ないお話になっています。
 そうした、外から来る何らかの来訪者によって今の平穏の世界が壊されてしまうのではないかという子どもがどこかで感じる不安感が言葉として現されたような設定に思えます。


○ボビー少年の淡い恋模様もとても素敵に描かれています。観覧車の上でキスとかそんな素敵な恋なかなか出来るもんじゃないよね。それを老人テッドが前もって示唆しているのも幻想的で美しい。
 きっと彼女とのキスは生涯で一番素敵な物になると子に向かって言えるような大人になりたいものです。


○とにかくこの映画は煌めく少年時代の輝きと、それがいずれ何らかの出来事によって一瞬で変わってしまうのだという儚さを描き切っている作品です。
 寂しくも充足した少年時代を送る事が出来た者は幸福だなと感じます。とても素敵な映画ですのでオススメですよ。


○見終わって調べてみたらスティーブン・キングが原作だそうです。
 とても脚本力のある映画なのでそう言われて納得。


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