(2013-05-31)
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○『ホームアローン』で有名なマコーレー・カルキン主演の大金持ちの御曹子映画。
ホームアローンを強く意識したのか、大人と子供が一緒に観ることのできる良い映画に仕上がっています。
○お話の流れ的にはお金持ちの子として生まれ、何不自由なく育った少年が、一般庶民の友人を得て資産乗っ取りを企てる悪党と戦うお話。
○普通こういう映画ではお金持ちは鼻持ちならない奴だと描写されるのが常ですが、主人公を含めその両親に至るまで嫌な部分は見せず、ありとあらゆる人の幸福を願いそれのために資産を使うような善人として描かれています。
経営を改善してやった会社を労働者に返す。リストラをする前に役員の報酬をカット。社員の生活を守るためにできるだけ雇用を切らない。などなど、明らかにアメリカで実際行われている会社経営とは真逆なことをしていくのはたぶんこの映画が、誰でもない『庶民』へ向けたものだからなのだろうなと思いました。
○そうした観客を意識したサービスはまだ続き、主人公とその友人たちが両親のいない間の会社を大躍進させます。こういう子供が子供の感性のまま大人の世界で通用していくという描写は、見ている子供たちはとても喜ぶのではないでしょうか。
そして終盤には金にがめつい悪党どもとのドッキリサイエンスアイテムを使ってのアクションがあって、主人公と両親たちとの愛の絆が確かめられて。非常にそつのないというか、自分たちが一体どういう層に対して楽しまさせなければいけないのかという自己分析が高いレベルで出来ている映画でした。
私はこういうちゃんと観客の方を向いている映画に好感をもってしまうのです。
○そんなきちんと考えられて作っている映画なので、前述したとおりお子さんや親せきの子たちを集めた場ででも流せば、大人も一緒に楽しむ事が出来ると思います。
こういう素直な映画は貴重なので、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。
○マコーレー・カルキンの可愛い頃も見れますしお得な気がしますよ。
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