ギャガ・コミュニケーションズ (2012-07-03)
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○辛い記憶を消してくれるサービスで別れた彼女との記憶を消す男性の、移ろい消えていく思い出を描いた映画作品。
○まるで悪夢のような整合性の取れない夢の中の描写が秀逸な映画だと思います。
カメラを敢えてスイッチングせずにワンシーンで流す事によってリアルタイムで奇妙に変化していく記憶を表現している所は感心します。あと視覚トリックを積極的に使っているのでただただ見ていて楽しい。まるで騙し絵みたい。
○まあ一番驚いたのは忘れさせ屋の職業意識の低さだったりするのですけど。
仕事中にアルコールマリファナ当たり前の彼らも物語の本筋に絡んでいくのはとても良く練られていると思いました。
物語が進むにつれて、彼らの相関図が変わっていくのはとても良い。
○物語の結末はまあ収まる所に収まったという感じなのですが、
忘却したが故に希望を持って前に進んでいけるというのはとても綺麗な終わり方では無いでしょうか。
不満を互いに伝えなかったために破綻した恋仲だったので、初めから不満を承知して続けていく今度こそは、上手くいくのではないかとそんな希望を観客に思わせるようになっていると思います。
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