ワーナー・ホーム・ビデオ (2010-04-21)
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○生まれた頃からの友情で結ばれた4人の女の子たちが、初めて別れ別れとなる夏にひとつのジーンズに手紙を乗せて互いの思い出を共有しあうという青春映画。
この恵まれた設定から、それなりの凡展開をひねり出すという苛烈さよ。
○四人の人間の一夏のお話をやるもんだから、どうしても構成的に場面のスイッチングが多く起こり、今目の前の子たちは何を悩んでいるんだっけととぼけてしまうのでした。
女の子たちは個性的で分かりやすくキャラ分けされているのですが、それでも日本人である私に西洋人の見分けを付けろというのはなかなか酷なもんでした。
○出来れば簡潔に話の流れを断ち切らないように、完全にジーンズ目線でひとりひとり女の子のお話を追って4つの短編が連なる構成にした方が良かったのではないでしょうか。
そしてその物語で刻まれていくジーンズの傷や汚れなどが、後の子たちに伝わるように。そんなお話として構成した方が、収まりが良い気がしました。
○それぞれのエピソードが一夏の思い出になっているのは綺麗でしたし、エンドロールで流れるジーンズにされた刺繍たちも素敵な演出でした。
ただその分だけ、構成の凡さが目立つというか……。いや、青春映画としてはそれほど凝る必要なんて無いのかもしれないけども。
○アイディアは良くて構成が凡な作品見ると、すっごいもったいない事してるなーと思います。
どうせなら熱意は最後の最後まで持たせるように映画製作者の方々には頑張ってもらいたいです。
すっげー上から目線な事言ったけど。
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