ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-07-15)
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○『バンド・オブ・ブラザース』の製作チームが手掛けた第二次世界大戦の太平洋側の戦いを描いたドラマ作品です。
○バンド・オブ・ブラザースと同じく一歩兵からの目線で進むため、アメリカ、日本の戦略が分かりづらい所がありますが、それは一兵卒もなんだかよく分からない命令で戦っていたのだと思う事で納得させましょう。
○常にアメリカ海兵隊の目線で進むものですから、敵である日本人はよく分からんとんでもない奴らだと描写されています。日本兵お得意の万歳チャージを見て、まるで鴨撃ちだなと皮肉なんだか同情なんだかよく分からない評価をされていたのが印象的です。
○熱帯のジャングルで身も心も削られていく兵士の過酷さが見て取れます。それらと一緒に人間性まで少しずつ削れていって、剥き出しの闘争本能というか憎しみしか残らないのは悲しくなりました。
そんな彼らも元は都会の先進国から来た理性ある若者たちだったのにと思うと、戦場という物の魔力をひしひしと感じます。
○最終話では戦後になり少しずつ平和な世界に馴染もうとする兵士たちの姿を見る事ができます。
戦争が終われば皆ハッピーエンドになってくれれば世の中楽だと思うのですが、その後も人生が続いていくのだというのは無情にも思えます。人生の一番輝かしい頃に戦いに明け暮れた者たちが平和な世界に馴染むのには、とても苦痛が伴う事なのでした。
○前作バンド・オブ・ブラザースにあった冒頭の元兵士によるインタビューシーンが無くなっているのはちょっと残念でした。あれが言いようも無いリアリティを醸し出していたので。
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